アマルガム除去

今、口の中にあるアマルガムを除去し、その代りにあなたにあった金属ないし、セラミックなどを入れるのが一番ですが、そのまま削ってはずすと大変なことになります。
今まではほんの微量の成分しか溶け出していなかったのに、削ることによってアマルガムの削粉が口の中に飛びちり、また削るときの熱によって成分の水銀が気化され粘膜から吸収されてしまいます、そうなると一度に大量のアマルガムの成分が体の中に入り込むことにより症状が、悪化してしまいます。

ですから除去には削粉が飛び散らないようにするには、

  • ラバーダム(ゴムの膜)を着け、
  • 鼻や目はタオルやゴーグルで覆い、
  • 髪の毛に付かないように帽子をして
  • 気化したガスが飛び散らない様に口腔外バキュームで吸い込まないといけません。

除去する先生や助手の人も同じ危険性があるのでマスク(毒ガス)や手袋、ゴーグルは必需品です。

アマルガム

アマルガムの成分のなんと半分は水銀です、そのほかは銀35%・スズ9%・銅6%・少量の亜鉛です。

そして人体にとって危険なことに、アマルガムは口の中で劣化し、腐食し続けるのです。
アマルガムが腐食するのは、唾液が電解液として作用するからで、そのほかにも果物や野菜などの酸、コーヒーやお茶などでも化学反応を引き起こす要因となります。またアマルガムは食べ物を咬む際になど摩擦が生じた時に、その熱で水銀を含んだ蒸気を発生させます。

ある研究では、歯科治療に使用したアマルガムは3年以内に劣化の兆候を示し、10年後には、平均で総重量の73%が減少すると言われています。その結果水銀の粒子や蒸気が体内に流失し、自覚の無いまま吸収され、肝臓や腎臓、脳などに蓄積されていくのです。

それでは、今口の中にあるアマルガムを除去すれば良いのでしょうか?
アマルガム除去に続く

保険の金属について

私の歯科医院では、患者さんの希望により、 アマルガムや体に合わない金属を除去して 患者さんに合った金属に代えていく治療(咬合治療)をしているのですが、残忍ながらこの治療には保険が効きません、 それは治療に使う金属が保険の適応外の金属だからです。

治療に使う金属は、金の含有量が高く、パラジュウムなどが含まれていません、そして12種類のサンプルの中から一番合う金属を決めているのです。

いまの保険の適応金属は以下の経緯で採用されました。

『1960年頃、戦後の厳しい経済情勢下のわが国の歯科界では、低廉な「銅亜鉛合金」を代用金属として保険適用にも採用しようとする動きがでてきた。金属の腐食の点から見ると、きわめて過酷な環境の口腔内に使用する金属は、化学的、生物学的に安定した金、ないしは貴金属合金でなければならない。日本補綴歯科医学会は銅亜鉛合金が歯科用として採用されることを阻止する為に、「歯科用金属企画委員会」を設置し、歯科用合金の規格とテスト法ならびに各種合金の評価を行った。こうした学会の活動によって、銅亜鉛合金の歯科臨床への導入は避けることができた。また同委員会は、歯科用合金としては金合金を使用するのが本筋で、総医療費や日本の経済力から見て、代用合金の使用もやむをえないが、その際でも、金銀パラジウム合金をもって代用金属の許容限界とし、しかもできるだけ早い時期に金合金に移行すべきであることを、委員会報告書で発表した。』
「GPの為の金属アレルギー臨床」井上昌幸監修より

これで解るように、金銀パラジュウムではなく、経済復興したら早期に金合金に変えるべきだと 60年代から分かっていながら、政府はいまだ代えていないのです。
それで咬合治療に使う金属は保険適応ではないのです。

金属アレルギー

金属アレルギー(口の中の詰め物について)とは一般的にはネックレスなどのアクセサリーや時計などで皮膚にかゆみや湿疹が出る症状ですが、実は口の中の金属で起こることが有ります。
アクセサリーなどは、外して身に着けなければいいですが、口の中の詰め物は自分で気楽に外すことは出来ないのです。

アレルギーのメカニズムは、唾液や食べ物(酸性、アルカリ性、熱いもの冷たいものなど)や咬んだりすることで口の中の金属が溶け出して金属イオンとなります(ガルバニー電流によっても起こる)、その金属イオンが体のタンパク質と結合し、それらを異物とみなし、それを体の免疫機構が誤って攻撃をし、体に色々な症状を引き起こすのです。
それらの症状は口の中だけでなく全身のどこにでも起こる可能性があります。

歯の治療をされた方の口の中には色々な種類の詰め物が入っています。
特にアマルガムは水銀が50%入っていますし、保険の金属の詰め物(金銀パラジウム)や樹脂、陶器でもアレルギーの原因となることがあります、特に難治性のアトピーの方は一度疑って見てもいいかも知れません。
もちろん誰にでも起こることではありませんが少しずつ体に吸収されてゆくので症状が何時出てくるか解らないのです。

ガルバニー電流とは種類の違う金属の間には、電位差が生じ、そのため一定の大きさと方向をもつ電流が起きます、その電流によってイオン化を促進します。(特に口腔内に違う種類の金属が使用されている場合は、同一の金属のみの使用時より、アレルギーを引き起こしやすいことが、判明しています)

その治療法は原因となっている金属を外し、他の金属やレジンに置き換えます。原因の金属は筋反射テスト(オーリング)と呼ばれる検査を応用することによって決めます。そして患者さん個人にあった金属に置き換えるわけです。それは生体適合サンプルを使い筋反射テスト(オーリング)で決めていきます。