金属アレルギー
金属アレルギー(口の中の詰め物について)とは一般的にはネックレスなどのアクセサリーや時計などで皮膚にかゆみや湿疹が出る症状ですが、実は口の中の金属で起こることが有ります。
アクセサリーなどは、外して身に着けなければいいですが、口の中の詰め物は自分で気楽に外すことは出来ないのです。
アレルギーのメカニズムは、唾液や食べ物(酸性、アルカリ性、熱いもの冷たいものなど)や咬んだりすることで口の中の金属が溶け出して金属イオンとなります(ガルバニー電流によっても起こる)、その金属イオンが体のタンパク質と結合し、それらを異物とみなし、それを体の免疫機構が誤って攻撃をし、体に色々な症状を引き起こすのです。
それらの症状は口の中だけでなく全身のどこにでも起こる可能性があります。
歯の治療をされた方の口の中には色々な種類の詰め物が入っています。
特にアマルガムは水銀が50%入っていますし、保険の金属の詰め物(金銀パラジウム)や樹脂、陶器でもアレルギーの原因となることがあります、特に難治性のアトピーの方は一度疑って見てもいいかも知れません。
もちろん誰にでも起こることではありませんが少しずつ体に吸収されてゆくので症状が何時出てくるか解らないのです。
ガルバニー電流とは種類の違う金属の間には、電位差が生じ、そのため一定の大きさと方向をもつ電流が起きます、その電流によってイオン化を促進します。(特に口腔内に違う種類の金属が使用されている場合は、同一の金属のみの使用時より、アレルギーを引き起こしやすいことが、判明しています)
その治療法は原因となっている金属を外し、他の金属やレジンに置き換えます。原因の金属は筋反射テスト(オーリング)と呼ばれる検査を応用することによって決めます。そして患者さん個人にあった金属に置き換えるわけです。それは生体適合サンプルを使い筋反射テスト(オーリング)で決めていきます。